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もう退職して当社を去ってますが、この女を語らずに当社の暗部は語れまい、という存在です。とにかく性格が悪くて鬼姑みたいなネチっこいのですが、相手を選んで対応を変えてくるのでムカつきます。ちなみにオレはこのアマにナメられてたのか攻撃的な扱いを思いっきり受けてました。まぁ理由(?)はあるんだけど後述。

メーカーのPCサポートって専門用語ばっかで無機質で不親切な印象が強いから、そうならないように一般のお客さんにも優しく分かりやすく接しましょう、ってのが当社の方向性なのですが、Aはそれに逆らいます。

なんつーか、すっげえ短気で、少しのことですぐ怒ってお客様にすぐ逆ギレして、それをモロに口調に出します。そのせいでクレームが多くて多くて、この女の対応のあとに電話を取ってしまったら最悪です。

「さっきの女はなんだ! なんだあの口調は! いいから上のものを出せ、お前じゃ話にならん!」

ってのが珍しくないです。まぁこちらも丁寧に謝って気持ちを落ち着けていただき、質問内容の対応をするのです。つーかもう謝るしかないし。ここでたまーに変てこな人(子泣きジジイとか)は更に逆切れして「私に言われても困ります!」とか喧嘩を始めてしまったりするので後が大変です。

で、なんとか落ち着いていただいて話が終わろうとすると「あんたは丁寧に応対してくれていいだけど、さっきの女は何なんだよ。あんたにこんなこと言うのも筋が違うんじゃないかと思うんだけど、あんなの雇ってたらあんたらのイメージが悪くなるよ? 辞めさせた方がいいんじゃない?」ってことを言われることも少なくなかったです。

あんまりこういうことが多いので一度社員の人に相談したら、「そういうこともきちんと対応履歴に残しておいてください」って言われたので、まぁ俺も当時は素直だったのでそれをきちんと忠実に書いておいたのですよ。そしたらあの女、その履歴をいちいちチェックしてるのな。俺が何度かそういうこと書いてるって分かってから、俺に対する対応がガラッと豹変しやがりました。

当社のサポートでは、件数重視です。一度の電話であれば、何件質問が来ても対応は一件扱い。自分が分からない内容でメーカーを案内して速攻で電話を切っても対応は一件、困難な内容を丁寧に時間をかけて解決しても対応は一件、という扱いです(まぁ、機械的故障など、すぐにメーカーを案内すべき用件もあるので一概にメーカー案内が悪いわけではないのですが)。

で、この女ですが、とにかく電話を切る技術だけは一流。得意技が

「システム復元」
「分かりそうな内容でもすぐにメーカー案内」
「お客様を怒らせて電話を切らせる」

といった感じでして、件数だけは如実に稼ぎます。中身が空っぽともいいますが、この職場ではそれでも評価されるみたいです。そのあとでクレーム電話がかかってきて実質的に解決するハメになる人のことも考えて欲しいものです。

いろいろと杜撰な対応で評判なのですが、一番ひどかったのは、マイドキュメントを画面上部にドラッグしてタスクバー状態になっているマイドキュメントバーが表示されてる状態のお客様が電話されてきたときのことです。お客様はマイドキュメントバーを消したいと言ってるのにA嬢はバーのことを知らないのか、あろうことかマイドキュメントの中身のファイル類を全て綺麗に削除させたのでした。

そのあと電話をとった俺は、状況がつかめなくて苦労しました。だってまさかマイドキュメントのファイル全てを消させただなんて思いもしませんから、お客様から大事なファイルが消えたと言われても、当社の社員が操作案内しただなんて想像もしやしません。幸いゴミ箱の中にまだあったので事なきを得ましたが、かなーり説教をくらいました。Aについて、俺が。ちゃんと教育しろとか、30分くらい。

つーか一番疑問なのは、マイドキュメントのファイル全てを削除させて、どうお客様を納得させて電話を切らせたのかです。用件が終わらない限り自分達から電話を切るのは禁じられてるので、どう納得させたのか分かりません。だってその5分後に怒り狂ってクレーム電話が入ってくるし。

そんなAですが、8月いっぱいでいきなり退職しました。さすがにAの悪行を社員さん達も認識していたので、Aの派遣会社の増員が無かったりとか色々と分からせるようなことがあったのが原因みたいですが。ただ問題はやめる二日前に告知して突然来なくなったことですが。しかも自分で飲み会を企画しておきながら、他人に飲み会のお店のキャンセル処理とかを押し付けたり、とやりたい放題です。

余談ですが、この飲み会ってのがいわくつきでして。Aの派遣会社を社員さんが嫌ってるので、内緒で飲み会を内内に開いてくれ、と頼まれたので俺がセッティングしたのですが、すっげえ間の悪いことにビアホールから出てきたらAがその場に居やがって、秘密飲み会の件がバレちゃった!

そしたら翌日にAがはりきって飲み会開くと言ってたんですが(俺以外を呼んで)、そしたらその日に台風が東から西という非常識なラインでやってきて中止になって大笑いだったり、自分で企画したくせに他人にキャンセルさせたり、と失笑せざるを得ない感じでした。

ここまで書いてても結構アレなのですが、ここまではまだ理解の範疇だと思うのです、実は。理解したくねえけど。実はまだ一番すげえと思ったエピソードがあるのです。

当社のサポート部が出来た当初、Aが社員さんに質問してきました。

「源氏名をつけてもいいですか?」

しかも胸のところが大きく開いたキャバレーの姉ちゃんみたいな派手な服を着ながらですよ。他の色っぽい姉ちゃんがそういう服を着るのならともかく、A嬢が着るととはっきり言って(検閲)です。「ここは飲み屋じゃないので源氏名なんて非常識なものはつけないでください」とピシャっと言われてこの件は終了したようですが、伝説として俺にも語り継がれることになったのでした。

今、そのAも当社を去ったわけですが、未だに気になることが一つだけあります。どんな源氏名を自分につけるつもりだったのか、と。

やっぱサヤカかなぁ。もちろん青木さやかという意味です。容姿も性格もピッタリ一致していますし。

……って元同僚のHさんが言ってまちた!
PCサポートでは色々な電話質問を受けてきましたが、未だに忘れられない質問があります。

「ワードを見てたら、画面がドラゴンボールのスカウターみたいになったんですけど!

困ったお客様には二種類あると思うのです。本人が変で質問は普通な場合と、本人がまともで質問が変な場合と。たまには両方とも変な方もおられますが、今回は本人の精神状態は極めて普通で、でも質問の意味が極めて異質でございました。

「スカウターと言いますと、戦闘力5万、とかあのスカウターですか?」

「はい、ナメック星人が装着してたメガネみたいなアレです」

といった会話を真面目な口調で淡々としつつも、さっぱり想像がつかないので前回対応に何らかのヒントが残されてないかと対応履歴を確認してみます。幸いなことに一時間前にもお電話をいただいていたので、何らかの操作でそうなった可能性があるんじゃないかとか類推できそうです。履歴にはこう書いてありました。

「お客様が何を言われているのか理解不能。未解決のまま終話」

とりあえず前回対応では何も操作を案内してないんだろうなぁ、と。逆に言えばそれ以外のことは何も分かりません。仕方がないので色々質問をしていくと、「ワードを見ていたら」という表現がかなり気にかかったので追求すると、どうもワードのアプリを直接開いているのではなく、DVDからワード教室の動画を見ようとしているのが判明。とりあえず片っ端から全てのプログラムに登録されている動画ソフトを起動させて、どのソフトか判別しようとしました。だってどんなマイナーなソフト入れてるか想像もつかないし。

すると俺の予想に反して、もっともメジャーな動画再生ソフトでございました。
さて、皆さんは耳かきは大好きですか?

耳かきがないと死んじゃうくらいに好きですか?

No Mimikaki , No Life.

と言いきれるくらいに好きですか?

まぁなかには耳かきをへそに突っ込むくらい好きな人もいるみたいですが、俺はそんな変態じゃありません。でもそれはそれとして結構色々な耳かきを試したりしてます。



たとえば「耳ねんぼー」なる粘着式の耳かき。使いきりの綿棒くらいの大きさの耳かきが500円で50本くらい入っています。薬局で扱っていますが、あまり仕入れているとこはないみたいです。これが意外なくらいに大きな耳垢がとれるし耳に優しいのでオススメ。





たとえば「アイデアの王様」というオモシログッズを扱っているショップで売っている全方向耳かき。どのへんが全方向かというと、先っちょを良く見てください。円形になってるところのどこででも耳かきが可能なのですよ、奥さん! 金属製ですが、適度な強さで使えば極楽気分間違いなし。携帯用であるので、財布にでもしのばせれば街中で急に耳がかゆくなった時でも大丈夫!





たとえば東京は巣鴨の神社内の出店、馬木商店の手作り耳かき。目の前で竹を削って焼いて作ってくれるんですけど、これが絶妙な角度、絶妙な大きさでたまらんです。ちなみに1本1000円から3000円くらい。どれがいいのかと聞いてみたら店のオヤジに「お客さんがどれくらい耳かきがお好きかで買われてはどうです?」とのせられて一番高いのを購入。今これを書いてる合間も使ってます。



で、色々と試した俺ですが、一番アレだった耳かきがあります。皆さんは覚えておられますか。一時期世間を騒がせたイタリア製の耳かき、オトサンを。丸い円錐状の筒を耳に入れ、火をつけて気圧差で耳垢を吸い取ってしまうと言うデンジャラスなブツであります。説明書にも「決して一人でやらないでください。近くに水を用意してお楽しみください」ってな注意書きまであることですし。

そこで大学へ出かけて協力者を探します。タバコも吸わないのにこの日のために初めてライターまで購入して、やる気まんまん。ライターと怪しげな筒を両手に持ちつつ、部室へ行きます。するとこんな時に限って誰もいやしません。さすがに真夜中だったし。

仕方がないので研究室へ。すると運良く、何人か後輩がいます。さっそく彼らを引き連れて階下へ。研究室だとスプリンクラーが発動する恐れがあるからであります。階段なら喫煙場があるくらいだし、灰皿もあるくらいだから安心です。

人気もなく暗い校舎の階段のロビーのソファの上、俺は贅沢に寝そべってました。


イメージ図(使用前)


周りから見てるとどんな様子か分かりやすすぎるんですけど、実際にぶっ刺されている身の上では自分の間抜けな格好なんて分かりやしません。つーか見てえ、見てえんだよ、この目で!

と駄々をこねはじめたところ、後輩たちは「あ、コレなんかどうでしょ」とか言って手にしていたCDを渡してきます。

「……この虹色の鏡を使え、と?」と目で語りかけてみると「じゃあ鏡を探してきます」と言って彼らは夜闇の中に消えていこうとします。

「一人で暗闇の中じゃこええだろ、ぁああん?」とか目で訴えてみたところ、彼らは無言でオトサンに火をつけて研究室へ登っていきました。


イメージ図(使用後)


暗闇の中、たった一人でソファーの上、オトサンに火をつけたまま寝そべってる俺。耳にはゴオォォォという激しい効果音が響くし、なんかやたら煙臭いし、なんか耳が焼けるように熱いし、とにかく落ち着かないんだけど動くわけにはいかないし。結果的に慎重にモゾモゾしている俺がいるわけで。

すると、ようやく待ちわびた足音が。後輩たちが鏡を持ってきてくれた……のかと思いきや、足音はどうも一人のような気が……こんな真夜中に誰が……まさか……いや……そんな……

幸か不幸か、階段には背を向けて寝そべっている俺。おずおずとCDを斜めに掲げ、背中の向こうの世界を垣間見てみました。なんか白いものが見えたような気がしました。それは一般的には白衣と呼ばれるもののような気がしました。気のせいだと思いました。だって何も言わずに立ち去っていったし。気づかなかったんだよ、俺のこと。

たとえ俺が真夜中の校舎で耳から火を出し、煙をもくもくと上げていたとしても。



翌日のゼミにて、異様に早口でゼミ発表をしている俺がいるわけで。何故かM先生と決して目を合わせないようにしながら。何故か発表中に走馬灯のように思い出が再生されながら。

……ニンテンドー64を研究室に持ち込んで遊んでたらM先生が来たんで「ビデオ編集用の機材です!」と言い張ったらニコニコしながら「コントローラー4つも買ったんですか。凄いですね」と言われたなあ……

……コンタクト買ったのはいいけど火山灰で目が痛かったから水中メガネはめて学校に行ったら、エレベーターでM先生と二人っきりで乗ってしまって物理的にも精神的にも逃げ出したい心境の俺に、先生は優しく言ってくれたよなあ……「かっこいいですね、そのファッション」と。ぎこちない口調で。

精神崩壊直前のまま、何とか発表を終えた俺。M先生はいつものように優しくアドバイスをしてくださいました。そして最後に「ちょっと今日は早口だったみたいですね」とつけそえつつ。

そして無事にゼミは終了。何事にも触れられずに無事終了。あとは逃げ帰るだけだ!と思っていると、最後に先生は「今日は特に連絡事項はないです」とおっしゃいました。そして更におっしゃいました。

「あと、火事にはきをつけてくださいね」



ちなみにこのオトサン、実は耳垢じゃなくてロウが溶けて噴出するばかりか、ロウが耳の中に入っちゃて訴えられたりする代物だったりします。耳に入れずに燃やしても”耳垢”が出る、ってあたりが何とも。

この事実を知った今、しきりに思うのです。あの時自分は何を求めて何がしたかったのだろうか、と。そして何が得られたのだろうか、と。
あれは数年前のゴールデンウィーク。俺とまみりんが東京に行った時の話です。

K-1さん義姉さん、込井2号さん、そして俺らは巣鴨へと向かっておりました。巣鴨駅に降り立ち、商店街に入った瞬間にたちこめる線香の匂い。そしておばさん達。

義姉さんの「ここってばばあの原宿、って感じでしょ? 略してばばへぶ」という言葉に納得しつつ、俺は巣鴨の神社内で三千円の耳かきを購入。ホクホク顔で次の目的地へ向かおうと駅に戻ろうとしていると、突然肩に誰かの手が。

はて?と思って振りかえると、痩せ細って目つきが怪しい初老の男が「馬鹿って言っただろ、今!」と自らの自転車を支えながら吼えてきました。周りの皆も???といった顔つきでその男を見ていましたが、「人違いじゃ?」という俺に対して男は「お前が俺のことを馬鹿って言った! 間違いない!」とか間違いだらけのことを言いやがります。新手のたかりか?と思ったんですが、目が完全にイッてます。本人はマジです(本人だけは)。

ああ、うぜえなぁとか思ってたらなんか俺のこと殴ろうとしてきます。適当にいなしてかわしつつ、K-1さんや義姉さんが一生懸命俺のことを紳士的にかばってくれるので、ひたすら我慢。でも辺りは緊張感に包まれていきます。その時、後ろから「パリッ」という乾いた物音が。何事だ?と緊張して振りかえってみると

込井2号さんが無表情でアイスを食べてました。

それを見て皆何も言わなかったんですが、表情が雄弁に何かを語ってました。しかしその状況にも痩せ男には通じてない様子。こちらの隙を伺うように自転車を押しながら、俺の背中に回り込んでこようとします。K-1さんや義姉さんが俺を守るように回り込んで来てくれたんで、こちらからは何もせずにひたすら我慢。

すると、今まで直立して無言でアイス食べてただけの込井2号さんが、なんと俺を守るかのように回り込んできてくれたのです! 嶽花、カンゲキ!

と思ったんですが。なんか様子がおかしい。取りあえず込井2号さんの体の角度が。なんか斜め45度くらいに傾いたまま、俺の背中に回りこんで来ます。はて?と思いながらよーく見てみると、

込井2号さんは痩せ男の自転車にカバンをひっかけたまま引き摺られてました。

なんかこう、緊張感と言うものが離散してしまったその時、タイミング良く見知らぬおじさんが「警察を呼んで来ましたよ!」とやってきました。すると一目散に逃げる痩せ男。背中に蹴り入れようかと思ったのは秘密です。

その時の感想を皆さんに尋ねてみました。

まみりん:こわかったよー

義姉さん:東京にはああいうのが多いからね、ついてなかったねー

K-1さん:聞こえてたんだよ、彼だけには

込井2号さん:味が薄かったです(アイスの)


込井2号さんの一貫した態度に敬礼!
俺、自転車に関してはかなり自信があります。盗まれることには。

大学時代に、何回盗まれたか分かりません。六回から八回の間と思うんですが、正確な数字は覚えてません。覚えていることといったら、防犯ステッカーがあると二週間後くらいに警察から呼び出しがあって、発見された自転車を迎えにいったことです。何度も何度も、何度も。

あんまり何度も盗まれ、何度も警察に顔を出すうちにすっかり顔を覚えられてしまった俺。決してツラが指名手配犯みたいだからじゃありません。あんまり何度も盗まれる俺に、あきれたように中年の人のよさそうな警官が聞いてきました。

「いったい、いつもどんなとこに自転車とめてんの?」

「大学の講義室の横の駐輪場にとめてたんですけど。この前夜中に自転車を取りに行ったら、なんか怪しい二人組みがいて、見張りのやつが俺見た瞬間に合図して逃げ出して行ったんですよ」

「あー、なるほど、なるほど。それはちょっとまずいねえ」

「でしょ? あんな連中」

「いや、君の防犯意識。まずいのは」

で、色々と知恵を伝授されました。

|覺嵜佑いるからといって、夜には人がいなくなるような場所に真夜中に自転車を止めない。常に明るくて人通りのあるところに。

▲ギは必ず二個かける。物理的に開けるのは可能だが、泥棒の心理としては二個も外すくらいなら、一個のカギの自転車を、と思って心理的に防犯になる。

あまり綺麗な自転車に乗らない。すぐに目をつけられる。

最後のは俺のボロ自転車に対する嫌味か?と思いましたが、素直に聞き入れることにしました。

「えー、カギを二個もつけるの面倒くさいですよ」

「じゃあ、こんなカギならどうかね。物理的に取るのが手間かかるし」

見せていただいたのは縦長の南京錠。これなら取るのに苦労しそうだから取る気も起きなさそう。

そして三日後、土曜深夜。俺は夜中に件の自転車置き場へ友人達と向かった。昼間は講義で人が多いが夜中に人通りの無いこの場所に、ガッチリした頑丈なカギを後輪に1個だけつけ、ある意味綺麗すぎる自転車を置いてきたからです。

とれるもんなら、とってみやがれ、あぁん?

とか言いながら自転車置き場へ。そして暗闇の中、自転車の置いてあった場所へ。

無い。

確かにここに置いたのに! まさか、あのカギを壊してまであんな汚い自転車を盗んでった?

慌ててあたりを探しまくる俺。しばしのときが流れ、そして後には虚無感だけが。あきらめて帰ろうとしたとき、ふと思いました。俺が自転車をおいた筈の場所にある目の前の物体、コレは何?

そして目を凝らして暗闇を見、そして後には敗北感だけが。後輪がカギかかってたからって……だからってこんなん、あり?
よう、オレだ、嶽花だ。今は何の因果かパソコンサポート対応なんてものをやってるが、若い頃は狙撃手をやってたんだぜ。ああん、なんだそのツラは? 俺がいつ嘘を言ってるとでも? じゃあ、その証拠を教えてやるから、耳かっぽじって、アルミホイルを噛みながら聞いとけよ。

「このミステリーがすごい!」で海外小説部門で一位をとってたスティーブンハンターの「極大射程」、アレの主人公のモデル、実は俺だ。キアヌ・リーブス主演で映画化するらしいから、来年くらいにはキヌ公のモヒカン姿が見れるかもな。ちょっと今日は酒が入ってるから、舌の滑りが良すぎたかもな。でもこれはオフレコってヤツだから、絶対他言無用だぞ。

なに、いつも酒ばっかり飲んでるじゃネエか、だと? 馬鹿野郎、いつも飲んでるのはコーラだ! 人をアル中みたいに言うんじゃネエ! 見た目だけで何事も判断するんじゃネエ! 若いうちからそんな調子だと、年食ってからロクな大人にならねえぞ! 俺が言うから間違いねえぞ、コラ。

ん? その顔だと、まだ俺が狙撃手だったって信じてないようだな。いいだろう、今日は昔話と洒落こもうじゃないか。この麦茶もぬるくなってきたし、気分転換にいいかもしれねえ。じゃあ、黙って聞いてろよ。オイ、柿ピーのピーナッツだけは全部食うなよ。

今は昔、俺がまだ学生だった頃の話だ。ゲーム機の代名詞がまだファミコンって言われてた、古き良き時代さ。その頃、俺には二人の舎弟がいた。一人はコードネーム・クマ。嫌われたら即死系とか言われてた俺だが、実のところコイツに口で言い勝てた試しがねえ。言葉が刃物のような煌きを持ってる獣だ。

もう一人はコードネーム・ホルマン。略称「ギャルゲー番長」だ。略称の方が長い気もするが気にするな。こいつはいつも口を台形方にだらしなくあけていて、トイレを極限まで我慢して突然部屋でトイレの神への踊りを始めるようなヤツだ。

ある寒い冬、俺はスナイパーのたしなみとしてシューティングゲームをたしなんでいた。ターゲットはセガの数世代前のゲーム機メガドライブのソフト、ナムコ発売の「デンジャラスシード」って野郎だ。深夜の部室で、俺ら三人はなんとなくそいつを楽しんでいた。とはいっても実際にプレイしていたのは俺で、舎弟どもは俺様の華麗なプレイに見とれてたんだがな。

「まだ一面ですよ? 何回死んでんですか? いっそのこと実生活でも死んじゃいますか?」とかクマ、「うるせえ、寒くて俺のギアがまだ暖気してねえんだよ」と俺、そしていつものようにぼんやりと四次元でもみるような目つきでいるホルマン。いつもの風景だった。暫く世間話をしていると、沈黙が生まれた。話題が尽きた時に独特の、奇妙な沈黙。静かな冬の夜。沈黙を破ったのはクマだった。

「OBの人に、クマ君って言葉だけで人を殺せちゃうよなあ! 思いやりって言葉が君の頭の辞書にはないんじゃないか?、って言われたんですけど、ちょっとひどすぎないですかねえ?」

同意を求めるような口調でなかったとしても、俺もそうだよなぁ、あの人の方が言葉をオブラートしないよなあ、とか思っていた。思っていたが目の前の炸裂弾を避けるのに必死だったので、フォローの言葉をホルマンに言ってもらおうと思って弾避けに専念していた。

しかし、沈黙が流れただけだった。

再び沈黙を破ったのはクマだった。

「お前ら、全然友達がいがねえなぁ!!!」

なんでホルマン、フォローしねえんだ?と慌ててパッドを置き、クマの目を見て堂々と言った。

「いや、俺、シューティングしてたし」

ちょうど自機が弾に当たったのか、爆発音が聞こえた。静かな夜、爆発音がやけに大きく聞こえた。そして、再び沈黙が戻ってきた。

クマは俺の言葉を聞いた後、無言でホルマンの方を見た。何か言霊を求めるかのような目つきで。それは何かの祈りのようにも見えた。

しかしホルマンは相変わらず口を台形にだらしなくあけたままだった。だが少し慌てている様子が見て取れる。何と言うべきか必死に考えている。しかし口は台形に開けたままだ。

そしてホルマンはたっぷりと十秒ほど我々の時間を止めた後、クマの目を見て堂々と言った。

「いや、俺、シューティング見てたから」

もちろん、やつの口は台形に開かれていた。

誰も、何も、言わなかった。

言えなかった。

寒い、寒い、夜だった。
以前使ってたiMac、じゃなかったS◎TECのマシン。遠征に来た方に指差して「S◎TECだ!」と笑われるシロモノでありまして、「S◎TECなんだけど初期不良じゃなかったんだよ!」と言い返して驚かれるくらい、俗称屑鉄とまで言われるほどに初期不良の多いメーカーでございました。

そんなマシンですけど余ったので、一番近くに住んでた知人にあげました。そのかいがあって、ついに彼もネット環境に手を出すことになりまして、あんなマシンでも役に立ててよかったと思うのでした。

そしてある夜、知人の家で寝てたたら、物音で目が覚めました。けっこう大きなコンコンという金属音。誰か日曜大工でもしてるのかなぁ。辺りを見回すと、一緒に泊まりにきてたキングさんがS◎TECマシンの前で固まってました。

そうです、金づちの音かと思ったら、なんとS◎TECマシンの中から音がしているのです。俺も10年くらいPCに触ってるつもりだけど、あんな音がPCから出せるとは知りませんでした。ある意味感動。本気でハンディカムで録画してからMP3にして配信したいくらいに。音だけ聞いたら絶対PCから出てる音とは分からないって。

「嶽花さーん、ゲームで遊んでたら突然カンカン音がしだして、パソコンが止まっちゃったんですよ。再起動したらOS not foundとか表示が出てきてどうしようもないんですよー」

話を聞くだけでどうしようもなさそうだったんですが、とりあえず電源をつけてみたら普通にスキャンディスクが始まって、正常起動しました。

「やっぱ元の持ち主が起動したから機嫌良くなったんじゃねえの?」

と電源ボタン押しただけで勝ち誇ってたのですが、5分後、部屋の中から何か小さな音が聞こえてきました。まさかと思ってみたら、PCから小さなカンカンという音が。そして時間が経つにつれて音が大きくなってくるのです! ひぃい〜っ!!

今まで「S◎TECマシンは寿命が近いから、新しいの買ったほうがいいですよ」と知人に何度言っても聞き入れてもらえなかったのですが、急遽明日新マシンを買いに行くのに付き合うことになりました。ある意味偉大なマシンだったのかもしれない。そういうわけで尊敬の念をこめてこれからはこのPCをカンカンと故障、じゃなかった呼称します。

そして遂に知人にADSLモデムが到着した、ということなので設定しに行ってみました。この前買ったマシンはまだ届いてないので、それまでのつなぎで先日修理できたカンカンを使う手はずになっておりました。

はっきり言って、説明書に書いてあるとおりに繋いで、IDとパス入れるだけだから大丈夫だろうとは思ったんですが、PC初心者ということで不安みたいなので俺が横についてることにしました。まあ、少しずつ慣れていってもらおうかな、と。

とりあえず箱からモデム類を出して、コード類を繋げていって、スプリッタからでも電話がかかるのを確認したり、ランプが正常についてるのも確認したり、と自分の家でつけるときは考えられないくらいにマニュアルの順序にそって設定していきました。物理的な設定は終わったんで、あとはCDロム入れて、IDとパス入れれて、はい完了…と思いきや「アダプタは検出されましたがTCPスタックが見つかりません」というエラーメッセージが。

はあぁ?と思ってTCP/IPのところ見たら、なんか使いもしないNetBEUIとかIPX/SPXとかAppleTalkとかインストールされてます。いちおう全部確かめたけど、正常に動いてます、って表示に。はて?と思ってipconfig使ってみたらIPが全部0.0.0.0とかなってるし。正常じゃねえじゃん! 結局全部消してTCP/IPを入れなおしてみたら、正常に動くようになりました。

よーし、これであとはIDとパスを入れるだけだー!と勢い込んで、エンターキーをポチッと押すと無事終了、デスクトップにはODNへの接続のショートカットが出来てました。遂にネットの世界に知人も旅立つ時がやってまいりました。ODNをダブルクリックするのは、持ち主の知人にやっていただくことにしましょう。

「いやー、このあと徹夜して明日の仕事にひびいたら困るなー」とまんざらでもなさそうな表情の知人がダブルクリックをした瞬間、画面が切り替わり、しばらく画面が止まったと思ったら…

カン……

カン、カン……

カン、カン、カン……

カン、カン、カン、カン……

カン、カン、カン、カン、カン……

深夜一時過ぎの静まり返った夜更け、

無機質な音が時を刻む中、

我々はその場から動くことも出来ず、

お互いに言葉も無く顔を見合わせ、

無言でPCにむかって合掌するのでした。



さらば、カンカン……


2000年1月31日に我思う故にラーメン主催で複数のサイトで同一のテーマで日記をいっせいに書いてみようという「僕の町」という企画がありました。

そんなわけで俺も書いてみました。そしたらなぜか北海道の方とバトル?に。


※特別企画・日本南北町自慢

姉御様の故郷・日本最北端の北海道。

俺こと嶽花が一番長い間滞在した、実質的な故郷とも言える日本最南端の鹿児島。

この二つの町をそれぞれにアピールしてもらって、皆さんの投票によってどちらの町がインパクトがある素晴らしく見えるか決めていただこうと言う企画です。なんでこんなことに。


かごんまについて俺が語ってみる

父親の仕事の都合で南九州を転々としてた俺にとっては、人生で一番長い間滞在していた鹿児島は第2の故郷とも言えるほどに愛着があります。大学・大学院在学中だから7年間、過ぎ去ればあっという間でしたけど。え、六年間?

今となっては慣れ親しんだ町ですが、最初に来た時はかなり驚きました。何といっても桜島の火山灰。雨の日に灰が降ると白いシャツは黒い布キレに。灰が降った日には洗車コーナーには長蛇の列。うずまきが積もっている灰を巻き込むと、うずまきが視認可。

しかし真に驚くべきは街の人々の風貌。噂には聞いていたのですが、男性はみな西郷さんのような顔つきをしており、話すときはかならず「おいどんは」で始まり、「ごわす」でしめくくられます。ごわす。

なおかつ、街の自動販売機にはコカコーラにまじって、当たり前のように芋焼酎が売られており、学食ではそれらをラッパ飲みする学生で溢れ、建物には芋の匂いが染み付いています。ばい。

しかも主食は当然、ご飯ではなく桜島大根。鹿児島大学の学食でカレーを頼むと大根の上にルーがかけられた物体が差し出されてくるので、最初はメニューを間違えたのかと新入生が勘違いするのが毎年4月のならわしとなっています。たい。

……えーと、このへんで勘弁してください。

鹿児島バンザイ!


姉御様が北海道について語っているのをパクって参考にしてみる


[ とある寒かった日の会話 ]

姉御>こんう゛ぁんわー。寒いです札幌。

takehana>博多も寒くなりましたが、雪は降らんですたい。手袋が欲しいなあ、って程度ですたい。

姉御> 室内では暖房ガンガンで半袖で暮らしてます。贅沢。

takehana>我が家はやっと広くなったんで、コタツを導入して喜んでおります。念願のコタツでうたたね。

姉御>炬燵は背面防御力ゼロなんでダメですワ。北海道の寒さの前には屁みたいなモンです。


[ とあるBBSでの会話 ]

投稿者:ミツグ(札幌在住)

世の中にはクリオネ(ハダカカメガイ。学名:クリオネ リマキネ)の補食行動見たこともねェクセに「や〜んカワイィ!」と流氷の天使呼ばわりする無知が多いのでどうにかすれ!すべき!したれ!





つーわけで投票の公正さを高めるため、噂の捕食シーンをみていただいてましょう。 嶽花、北海道のイメージアップに貢献させていただきますです!



※特別企画・日本南北町自慢を終えてみて

……自慢ってなんじゃろ。
その昔、女子高生の北村嬢、通称きたむというコがいまして。いろいろ面白かったです。積極的に読者との交流をはかったりもしてました。よせばいいのに。

読者参加企画を実施したいと思います。はい、拍手。お題:私のサイト、”屋下架屋”に50字以内で紹介文をつけてみよう!

冗談のようでいて割とマジで募集しているのにも関わらず、応募が全くこないのが、もはや芸風と言えるまで昇華させてる有り様は立派でした。しかしこのまま応募がないと本気で閉鎖くらいやりかねないので、仕方ないから俺が考えてみます。ああめんどくせー。

はい、こんなん出ましたけど。

禁酒禁煙、カケコラ、ハメ撮り、ブスフォルダ。清純の概念を変えてしまったネットアイドル北村嬢。清純。(50字)



こんなきたむですけど、懲りずに俺に話し掛けてくるのでした。

「バナー作ってください」

前置きもなしに、いきなりそれかよ、オイ。

ま、俺も伊達にビジュアル系って言われてないし(サイトのバナーとかが)、最初に言ったもの勝ち、ってことでその蛮勇さかげんに免じて今回は作ってあげますああーめんどくせー

「テーマは清純で、ってことで」

ってことでじゃねえっつーの。ハメ撮りビデオの話してて清純なんて言ってんじゃあねえっつーの。にしてもどんなの作れってんだ、ったく。無駄に苦労しましたが、なんとか作ってみました。絶対使えよ!

一個だけ清酒があります

なんとか作り終えて彼女のサイトに行ってみると、こんな文章が。

あ、そうそう。北村に屋下架屋のバナーを創って送り付けて下さい。よほどじゃない限りバナーだったら公式バナーとして掲載させて頂きます んで。いや、もう実はおひとりに頼んではあるんだけど、どうせだったら色々と。テーマは当然清純派で。サイズはどんなのでも可能ですんで。えぇ。

母さん、僕にもかませ犬って言葉の意味がようやく分かったよ。



とりあえず色々な気持ちを込めて、今度は彼女の新サイト「アイコノクラズム(通称アイコラ)」用のバナーも作ってみました。彼女の清純さを表現してみました。

アイコラ

どれもこれも実際にサイト上で使ってもらえたのが驚きです。

当時女子高生だったきたむも、今は女子大生ですかね。元気にしてるかな。
嶽花ですけど。昨日からサイトをせっせとリニューアルしてたんですが、昨夜、先日俺がやめたコンパニオン派遣会社のコックさんから電話がかかってきました。

「嶽花さん、お久しぶりです。すっごくお知らせしたいことがありまして」

「一体どうしたんですか?」

「Hさんが、先週の水曜に退職届を出しました!」

「えー! でも、あの人も退職したり連れ戻されたりが多いから、大変でしたね。ま、やめて正解だったんじゃ。彼女、かなり辛そうでしたしね」

「それがですね、退職届が受理されずにコックじゃなくてマネージャーとして、無理矢理雇われてるんですよ

「なんだそりゃー! 俺がやめる直前にやめたマネージャーの代わりですか。にしても無理矢理過ぎですな」

「実はまだ、話に続きがありまして。F常務が先週の土曜に退職届を出しました!」

「えぇーっ!! あの会社で唯一頼り甲斐があってマトモだと思ってたのに……」

「いや、マトモな神経だから退職するんじゃないですかね。とにかく、今、会社は大変な事態になってますよ」

「うあー。すっごいなぁ。これで会社から俺の結婚式に出席した人でやめてないのは、八人中二人になりましたよ」

「そして、昨夜N元部長が退職しました!」

「ええぇーっっ!!! これで残り一人ですよ、マジで!!! ちなみに元部長じゃなくて、部長に戻ってたと思いますよ。ま、Nさんが退職された今となっては関係ない話ですが」

「去年の年末、嶽花さんがNさんを結果的に降格させてしまったのも懐かしいですよね」

「懐かしいと言ってしまっていいものかどうかは別として、なんかあれから何年もたった気さえしてきますね。にしてもそのメンツで、日曜のローテーションとかどうするんですか。やっぱ残ったメンツで休み無しで日曜出勤ですか」

「みんなそれは考えてるみたいですよ。Mさんは日曜出勤命じられたら退職する、って言ってますしね。それ以前に平日のローテーションがもうグタグタになってるんで、嶽花さんが昔いたポジションに、なんとあのSちゃんが入ってますよ」

「はぁ?! Sちゃん、ってコンパニオンで働いてた、あのSちゃん?!」

「そうなんですよ。笑うしかないでしょ? だってコンパニオンがコンパニオン送り出してる会社なんて他にあるんですかね? 笑うと言えばそうだった、ピーター君、N事務所の所長になりましたよ」

「はぁ?! あのピーターが? 無免許状態で運転手として入社した上に事故って警察沙汰になった、あのピーターが?!」

「ええ、精神年齢が小学生でピーターパン症候群のピがし君です」

「うわー、終わってるなぁ。当て逃げして無免許だったから免許失効で保険もおりずに借金50万の男が所長ですか! つくづく社長も人を見る目ないですね」

「だから僕ももうすぐ退社します」

気分はあたかも泥船から逃げ出したレミングス。実は絶妙なタイミングで退社したのかもなあと思う今日この頃、会社がリニューアルされる日も近いかもネ!
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