いえ、特に買う気はなかったんですよ、ええ。別に、妻が居ない隙にやってみようとかなんて、これっぽっちもそんなことは。そんな、やましいことなんてあるわけ無いじゃないですか。
いえね、発売当時から存在が気にはなってたんですよ。なぜか”変態紳士”という言葉がネット上で飛びかい、
奈須きのこ氏の日記での解説を拝見して「意味がよく分からないが、とにかく凄いみたいだぞ」と思ったのです。ですから、この機会にわたくしめが歴史の証人となるべくこの作品を手にしたのは致し方ないことだったのですよ。
とりあえず本名でプレイしてたんですが、やってるうちにツラくなってきたんでデフォルト設定の名前に変更しちゃいました。そして分かったのです、”変態紳士”という言葉の意味に。
普通の恋愛ゲームだったら(あんまりこのジャンルをしてないで言うのもなんですが)、主人公はわりと無味無臭で無個性で無難な感じで、自己主張というものを出してこないものだと思います。プレイヤーの没入感を極力壊さないようにという配慮から、自然とそうなるのでしょう。それはあたかも、ドラクエシリーズの主人公が決して喋らないかのように。
ところがアマガミの主人公、橘さんは違います。よく言えば個性的、悪く言えば変態的な行動のオンパレードです。これで紳士的じゃなかったら、かなりシャレになりません。高校生だからまだ捕まらないだけで、それはもう立派な犯罪予備軍です。プレイしてて自分の分身が勝手に女の子にセクハラ発言をするのを見てると、本名プレイを貫き通す根性はありませんでした。
まぁツムーン閣下だったら余裕で本名プレイできそうですけれど。
けっこうマジメなふりして、なかなか変な作品になってると思います。パッケージとかの見た目で騙されて手にした人たちは大丈夫だったんでしょうか。あんまり深く言うとネタばれになりそうなんで控えますが、個人的に心配してるのがメインヒロインについてです。世間の反応的にどうなんでしょうか、あの御方は。まぁ俺的にはかなり楽しく相手させていただいてましたが。言うなれば、「我々の世界ではごほうびです」という按配でしたね。彼女の発言や行動から目が離せませんでした(主に悪い意味で)。
とか書いてますが、個人的にはオススメな恋愛ゲームです。普通のギャルゲーと比べると慣れてない人でも拒否反応を起こしにくいんじゃないかと思います。緑色とか青色の髪の毛のキャラはいなくて、ゲーム内の会話にはオタク臭っぽさは殆ど無く、ゲーム自体のもつ雰囲気はごくごく自然ですし(主人公のぞく)。まぁ、キャラ全員が変なわけじゃなくて、まともなメンツも居るんで心配いりませんよ。
シナリオのボリュームはかなりの量があって、一通りのエンディングを見るだけでも長時間楽しめるので、コストパフォーマンスが高いですね。高速スキップなども充実していて、テキスト系ゲームでありがちな再読の辛さもなく、システム的にもかなり快適でプレイしやすいと思います。
アマガミというタイトルから際どい内容を期待して買うのであれば、そういう意味では裏切られないと思います。15禁なだけあって、なかなかギリギリなシーンが準備されてますから。まぁ個人的にはそういうシーンのインパクトよりも、主人公の言動の破壊力とか某メインヒロインとかに裏切られましね、それはもう良い意味で。
絵的だけじゃなくて、音声的にも気合がはいってて、本当に丁寧に作られてると感じます。キャラの魅力はかなりのものじゃないでしょうか。そういうわけで誰も聞きたくないとは思いますが、個人的に気に入ったキャラの順位でも書いておきます。
1位:森島 はるか
(あの天然っぷりはもはや凶器!)
2位:棚町 薫
(サバサバした感じがいいですね。BADエンディングも必見)
3位:絢辻 詞
(恋人というよりも、安全な位置から眺めてたい。サファリパーク感覚で)
4位:美也
(なんか子猫みたいな可愛さ。気まぐれで甘えん坊で無邪気な感じが)
5位:伊藤 香苗
(メインヒロインじゃないけど、好きなもんは好きってことでいいじゃないですか←もうすぐ一児の父となる37歳既婚男性の発言ですけど、それが何か?)
6位:その他の人々
(みんないい人。と言ってしまうと、なぜか悪いことをした気分になるのはなぜ?)
そう言えばメガネキャラが攻略対象ヒロインに居ないので、重度のメガネ属性の人には満足いただけないかも知れませんが、軽度のメガネ属性である人も楽しめたんで、殆どの人には楽しめるんじゃないでしょうか。オススメ。